フランス、大好き!お城、欲しい!

フランスのお城はいいものがたくさん売りに出ています。もちろん、サラリーマンの収入では買えません。だから、アフィエイト始めました。アフィリエイトはともかく、いろんな売り物の紹介記事です。備忘録です。

プライムブローカーレッジ

さて、プライムブローカー、あるいはプライムブローカレッジって言葉、聞いたことある人、いますか?ちょっと前に外資系金融機関の収益源ともなっていた業務の一つです。

 

その意味は、いうなれば、「ワンストップ・ショッピング」です。

 

ヤフーのイメージですね。ヤフーブランドで日常生活のほぼすべてか完結できますよね。たとえば、ニュース、メール、オークション、買い物、保険、証券取引、住宅ローン、ローン、出会い、転職と。

 

 

金融機関のそれは、顧客であるヘッジファンドに対して提供されます。トレーディングシステムのプラットフォーム、各国の監督当局への報告義務、納税、会計処理、国債をもっているヘッジファンドが株式を買いたい場合、その国債を担保に株式購入の資金を融資したり…。

まあ、ありとあらゆる、といっても過言ではありません。米系大手投資銀行のプライムブローカレッジのサービスがあればこそ、中小規模のヘッジファンドが日本に拠点をかまえることなく、日本の株式や国債を売買することが可能になります。もちろん、日本だけではなく世界中が対象となります。

 

 

さて、米系とかきました。

欧州系は後追いの物まねです。

 

ドイツ証券などがんばっているところもありますが、基本はノウハウを「知らない」ので知っている人を採用して、拡充させようとしてもスケールの大きい話ですからそう簡単にはいかなかったのです。各社「プライムブローカーを収益の柱に育てる」なんて文字通り、馬鹿の一つ覚えでいっていた時期もありました。

 

 

東京では株券貸借取引でもふれましたが、米系以外、まったく機能していません。そりゃそうです。ヘッジファンドは米国に拠点があります。法的な本拠地は米国以外でも担当者の居住地域は例外なく米国です。誰がフランスの金融機関にわざわざ口座を開くでしょう???ましてや日本なんて。欧州株?、日本株?それこそ、プライムブローカーにお願いすればいいのですから。

 

 

ところが、この米国系独占体制が意外な形で変容します。

 

きっかけは…。

 

 

外国為替証拠金取引です。

 

 

皆さんは、FX業者たくさんあるなあ…と思ったことありませんか?

 

かっては今よりたくさんありました。

 

たとえば、ブログの会社までサービス提供していますが、そんなに簡単に創業できるのでしょうか?

できます…。いえ、できたのです。

 

 

サクソバンク(SAXOBANK)というのを聞いたことありますか?

どうしてデンマークの銀行がでてくるのでしょう?

デンマークは金融の中心地?いえ、それどころか、何もないところです。

 

 

サクソバンクはシステム開発に力をいれ、プラットフォームを提供してきました。最初は客に、次に取り次ぎ業者に!

 

たとえば、楽天証券に口座をひらくとマーケットスピードというトレードツールをつかえますよね?あれの会社版といったイメージでしょうか。

 

 

提供を受けた会社はそのプラットフォームを日本語化し、顧客に一部の機能をはずし、また、必要な機能を追加し提供しました。

 

 

その見返りとしてサクソバンクは注文を提供した会社からダイレクトに受けたのでした。

 

こうして開発力がなくても簡単に、雨後のたけのこのように外国為替証拠金取引の会社が誕生したのでした。もちろん、十分な資本のない会社もたくさんありました。顧客からあずかった資金をきちんと管理できているのか?

 

各社、「当社は○○信託銀行に預けているのでお客さまの資産は保全されます」、と謳っていた会社がた~っくさんありました。

 

が、顧客は信託銀行ではなく、その会社にお金をあずけているのです。信託銀行に個人が口座を開いて、そこから信託銀行と外国為替証拠金の会社で日々の取引の追証発生の有無など照合しているわけではないのです。資産保全の方法としては、まったくもって不十分です。その証拠金会社が故意に不正をした場合、防ぐことができないのですから。

 

その後、金融庁の監査で多くの会社が解散しました。

顧客資産の保全が十分になされていない、などの理由でした。

 

さて、これは中小の業者の話。大手はどうだったか?

ここで投資銀行業務を主業務としない。本国では商業銀行であった欧州勢も、日本の金融機関までも参入してきたのです。

 

あ、日本の銀行はプライムブローカーとは関係ありません。

単に、顧客の注文をながしてくれ、という営業です。もちろん、ぜんぜんメリットがないので、どこからも相手にされていないと思います。

 

米系投資銀行と欧州系商業銀行がプライムブローカーの業務提携をしないか、といってきました。その内容はヘッジファンド向けのそれと似たようなものです。個人投資家の為替の注文はそのままサーバーを通じてプライムブローカーである外資系証券に流れます。ただし、プライムブローカー以外の証券会社からプライムブローカーよりも有利な売り買いのレートを提示させることは可能です。また、そこで発注すると資金はプライムブローカーではない、その有利なレートを提示してくれた証券会社とのやり取りになります。もちろん、その資金照合はプライムブローカーがやってくれます。便利ですよね~!

 

では、なぜ、そんな便利なサービスを提供してくれたのでしょうか?